ガソリンが2種類ある理由

ガソリンのレギュラーとハイオクの違いとは?

ガソリンスタンドに行くと、ガソリンには2つの種類があってレギュラーとハイオクに分かれています。
この違いはオクタン価と呼ばれるものの差です。
オクタン価というのは、着火した時に異常爆発もしくはノッキングがどのくらい起こりにくいかを示す数値です。
より数字が高い方が異常爆発が起こらないので効率よく燃焼され、よりスムーズにエンジンが動きますしパワーも出ることになります。

ガソリンは精製した純粋な状態だと、通常50から55くらいとなっています。
しかし、ガソリンスタンドで販売されているレギュラーガソリンは90から92くらいのオクタン価となり、ハイオクガソリンとなると98から100くらいまで高められています。

この数値はピュアな状態のガソリンに、どれだけ添加剤を加えるかによって決まってきます。
つまり、燃焼しやすい物質を付け加えることでより品質が良くなるので、レギュラーよりもハイオクの方がずっと多く添加剤を入れているということです。

もしハイオクのバイクにレギュラーを入れるとどうなるのか?

高品質のガソリンであるハイオクを入れるように指定されているバイクというのは、大排気量のモデルやスポーツタイプのモデルが多いです。
最近のモデルであれば、こうしたバイクにレギュラーガソリンを入れても故障をすることはありません。
レギュラーガソリンを入れるとよりノッキングが起こりやすくなるのですが、今のバイクは自動的にノッキングを感知して点火の調整をしてくれるからです。
ただし、その分パワーが落ちたり加速感が弱まったりします。

しかし、古いモデルだとレギュラーガソリンを入れたために、故障につながることもありますので十分な注意が必要です。
というのも、昔のモデルだとノッキングを防止する機能がありませんので、異常爆発が起こりやすくなりエンジンに強い負荷をかけてしまうからです。
ハイオク仕様のバイクは燃焼させる前の気化したガソリンの圧縮比が強くなっているのですが、そのまま異常燃焼が起こるとパーツに強い力がかかってしまうからです。

その逆の場合はどうなる?

その逆で、レギュラーガソリン仕様のバイクにハイオクガソリンを入れた場合、故障することはありません。
より品質の良いガソリンを入れているだけですので、特にエンジンに負荷をかけるようなことはありません。

では、ハイオクを入れた分パワーが強くなるかというと、それも感じることはほぼないでしょう。
ハイオク仕様車が強い力を出せるのは圧縮比を高くしているからで、レギュラー車は元々圧縮比が低くなっていますので意味がないのです。
ただし、ハイオクにはレギュラーよりも洗浄剤が多く入っていますので、エンジン内部をきれいにできる可能性はあります。
メリットとしてはこの効果が考えられます。

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