これからますます増えていくであろう電動バイク。
電動バイクはガソリンエンジンではなくバッテリーとモーターで動きます。
電動バイクのモーターの特性
電動バイクでは永久磁石同期モーターが採用されています。
永久磁石同期モーターとは、ローター部分に永久磁石を使い、ステーター部分にコイルを巻いた電磁石で構成。
コイルに交流電流を流すことで回転磁界が作られ回転します。
インホイールモーター
多くの電動バイクではインホイールモーターが採用されています。
駆動輪となるホイールにモーターがセットされている方式です。
メリットとしてモーターの出力軸と駆動輪が同時になるため、伝達ロスが少なくなります。
また、ホイール部分モーターがあることで、省スペースになります。
電動バイクのメリット
電動バイクはガソリンエンジンにはないメリットが数多くあります。
エンジンに比べ静寂性が高いため、夜間・早朝でも騒音を気にせず走ることが可能です。
このメリットを活かして郵便配達や新聞配達などの配達車両で採用されています。
燃料コストについても安くすみます。
ヤマハビーノの場合、ガソリン1Lが130円だとすると、1km走行するのにコストが1.62円です。
対してヤマハeビーノの場合、1回の充電で約14円。フル充電で航続距離が約29kmなので、1km走行のコストが0.48円となります。
また、バッテリーを外して家庭内で充電できるので、ガソリンスタンドへ行って給油する必要がありません。
電動バイクのデメリット
電動バイクの大きな課題が航続距離です。
先に例に挙げたヤマハeビーノが満充電でも約29km、ヤマハビーノがガソリン満タンで約360kmなので、10倍以上の開きがあります。
充電も時間がかかるのも課題です。充電インフラも十分ではないため、近場でしか使えないのが現状です。
現在、多くのバイクメーカーが電動バイクの開発を進めています。
大手バイクメーカーのホンダも2024年までにパーソナルユースの原付クラスの電動バイク投入を発表しました。
これからの動きに注目です。