バイクの無車検車・無保険車とは?
中古のバイクをネットオークションで買ったり、知り合いなどから譲ってもらったりする時に気を付けるべきなのが、そのバイクが無車検車や無保険車でないかということです。
無車検車というのは、車検を通していない状態のバイクのことです。
バイクは排気量によって自動車と同じように、車検を通す必要があります。
具体的には250cc以上のバイクで、新車で購入した場合は3年後に車検を行い、それ以降は自動車と同じタイミングである2年ごとに車検をします。
この車検を通していないバイクは無車検車となり、そのままの状態では公道を走ることはできません。
無保険車というのは、自賠責保険に加入していないバイクのことを指します。
バイクはたとえ原付であっても自賠責保険に加入する必要があります。
任意保険と呼ばれる自賠責保険とは別に加入するものについては加入義務がありませんので、こちらは入っていなくても法的には問題ありません。
原付などの小さなバイクは車検がないため、ついつい自賠責保険への加入を忘れてしまうことがあります。
そのため、しばらく使っていなかったバイクを知人などから譲り受ける時には、無保険車となっている可能性がありますので注意しましょう。
また、車検が必要なバイクでは多くの場合、車検のタイミングで同時に保険を更新します。
そのため無車検車となっているバイクは、高い確率で無保険車となっています。
ダブルで手続きと費用がかかりますので、必ず事前にチェックしておくべきです。
やはり、長い間使わずに保管されていたバイクなどは、こうした状態になっていることがあります。
無車検車・無保険車についての罰則は?
もし無車検車、もしくは無保険車の状態で走行していた場合、道路交通法違反となり罰則が科せられます。
その内容としては違反点数が6点となります。
ただし無保険かつ無車検というダブル違反の状態では、どちらかの違反点数だけが適用されますので、12点減点とはならず6点のみの減点です。
道路交通法違反だけでなく、道路運送車両法違反にも問われます。
下手をすると刑事罰が科せられることがあります。
このケースでは、違反内容によって罰則が異なります。
無保険車の倍は1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金で、無車検車の場合は6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金となります。
ダブル違反の場合はどちらかになるというわけではありません。
この法律では、無車検車よりも無保険車の方が重い罪としています。
やはり無保険の状態だと、事故を起こした時に相手に対して補償ができないことからより迷惑をかけてしまうという事実が影響しているのです。